2025.8/22(サロン・ド・マッスルラボ大森)
Vol.22
題名:数学の女王
著者:伏尾美紀
発行:(株)講談社
2023年1月23日 第一刷発行
本の題名とイラストを見ると、どういふ話なのかと思ひ読んでみたくなりました。
新しく開校する研究所か大学の数学の実力のある女性学長宛に爆弾が送られて来て、講演中だった為に、秘書と学生の2人が死亡する事件が発生して、警察と公安が捜査を始めていくといふ話です。
数学の世界で職を獲得するのはかなり難しいようで、1番実力のある人よりも教授に気に入られた人が残るやふになるといふことも分かりました。
途中まで読むと犯人は〇〇だと思ひましたが、意外な人が犯人だと最後に分かります。
まだ、読んでいない人がいると筋を書いてしまうと楽しみが無くなるので書きませんが、数学の世界も現代の会社等も同じような問題があるといふことでした。
フィールズ賞も実力はあっても妨害されたり、色んな人間関係の感情のもつれなどもよく分かります。
そう考えてみると、八百長といふ言葉も昔からあるので、本当の実力勝負だけでやっている世界はあるのか？とも思ってしまいます。
突き詰める天才の生き方と現代社会では上手い具合に生活出来ていないことも書かれていて、読み応えのある小説でした。
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